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PFC‐FD療法(PRP-FD療法)

当院ではR5年7月より自己血液を利用したPFC-FD療法を行っております。

PRP(latelet‐ich‐lasma)について

血液の中には傷を治す働きを持つ「血小板」という成分があります。この血小板を高濃度に凝縮し活性化させたものがPRP(多血小板血漿)です。

PRPにはたくさんの成長因子が含まれており、細胞の成長を促進する力があります。

この力が人の本来もっている治癒能力や組織修復能力・再生能力を最大限に引き出し傷んだ関節軟骨・靭帯などの治癒を促すと考えられます。

PFC-FD療法(PRP-FD療法)について

患者さまご自身の血液から作製したPRPを患部に注射する治療法です。

当院では、セルソース社による独自の製法で活性化および濃縮した自己血小板由来成分濃縮物(PFC)をフリーズドライ化した製剤を使用しています。

患者さまご自身の血液を用いるため、免疫反応の起きる可能性は極めて低いと考えられます。

また、採血と注射のみで終わるため、患者さまの体への負担も少なくて済みます。

※特許製法・・・自己血小板由来成分濃縮物フリーズドライ(PFC-FDTM

こんな方におすすめ

・変形性膝関節症と診断された

・膝が痛くて歩きにくい

・ヒアルロン酸注射を何度も打っている

・長年治療の効果が得られない

・スポーツで関節を痛めた

・入院、手術はなして治療をしたい

おすすめできない方

・がんの治療を受けている方

・活動性の炎症を有する方

・1か月以内に本治療を受けたことのある方

・重篤な合併症を有する方(以下例示)

・心疾患、肺疾患、肝疾患、腎疾患、出血傾向、

コントロール不良な糖尿病や高血圧 等

・薬剤過敏症の既往歴を有する方

・その他、担当医が不適切と診断した方

他の治療方法との比較

  ヒアルロン酸注射(関節腔内注射) ステロイド注射(ブロック) PFC(PRP)治療
概要 ヒアルロン酸は関節腔内に注入しクッションのような働きをし、痛みを和らげる効果あり 投与部位に対し即効性のある抗炎症作用を示し、疼痛を和らげる効果あり 幹部に投与することで疼痛緩和、組織を修復する効果が期待される
抗炎症作用
組織修復 × × 期待できる
効果持続期間 約1週間 約1か月 効果あれば持続的
手術 不要 不要 不要
保険診療 適応 適応 適応外

メリット

・ご自身の血液を使用するため、感染症やアレルギー反応等がなく安全性が高い
・日帰りでの治療が可能
・治療後から普段の生活が可能
・治療回数に制限はありません。

デメリット

・自由診療のため治療費は自己負担

・効果にばらつきがある

治療の流れ

1.ご予約(月・水・金曜日)

まずは受診のご予約をお取りください(受診目的をPFC療法とお伝えていただくとスムーズにすすめます)。

2.ご来院(診察)

現在の病状を詳しく伺い、具体的な治療の流れや注意事項などについてご説明行い、同意書に署名をしていただきます。必要に応じて検査(レントゲン、超音波等)を実施します。

3.採血

患者さまの血液を採取します(約50ml)し専門機関に送ります。※外部製造委託先(再生医療センター)に搬送し、検査・加工を行います。作製に3週間程度を要します。尚、作製前の血液検査で作製が不適当となった場合はここで中止となります。

4.治療(土曜日)

製品完成後(採血から3週間以降)に当院よりご連絡してご来院いただきPFC-FDを患部に注射します。これにて終了です。

治療後の経過診察をご希望の方は保険診療にて診察になります。

費用について

保険外診療(自由診療)にて行っております。

片膝 170,000円

(診察料・検査料+実施料込み)

治療における注意点

治療効果・効果の持続期間には個人差があります。
自由診療となり、健康保険など医療制度上の保険が適応されません。
注射により数日間、一時的に炎症(痛み、熱感、赤み、腫れ)を伴うことがあります。
採血部位・治療部位に皮下出血等が起こる場合があります。

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